自慢じゃないが、酒癖は立派なもんでした。
私を知る人の話しを総合すると、
それはもう皆が100点は遥かに超えるよと
賞賛されたものです。

それも善の方ではなく、悪の方です。
星が★★★3つは付く最上級だった。
例をあげれば限りがないので書けませんが、
因みに私が酔っていたらやくざが一目おいたとか?

それも私が強いのではなく、
関わり合いたくない為で
繁華街のやくざ内では有名になった。

だから飲み屋さんでも決して良い客じゃー
なかったなぁ~と思います。

酒は好きだったが強くはなかった。
中途半端に飲めなく、酩酊するまで飲まなければ
気がすまない悪い体質でずいぶん暴れもしました。

奈良のメインロードを逆走してしまったり、
JR大和郡山駅の構内のフラットホームへ迷い込み、
駅長にお叱りを受けるなど散々でした。

身元引受人はいつも嫁、迷惑ばかりかけたと今反省?

商売に於いても客に喜ばれる反面、
どちらがお客か分らん事も度々だった。

一つこんな話しがある。
夜遅くに来たお客さんが、まぐろしか食べない。
ちょっと変なので店の若い子に聞いてみた。

店の子は、

『おやっさん、覚えてないんですか?』

と云いだした。

私には覚えがなく、問いかえすと

『そのお客様が前に来られた時、偉そうな口調でトロを注文された』

その時、おやっさんは、

『トロ、食べるの600年早い!まぐろ食べとき!』

と酔って云ったらしく、

そのお客、それからはまぐろしか食べないと聞かされた。

あまりにも気の毒だったのでその日は、トロをサービスで握った。

話しをすれば終わらないほど、
酒にまつわる失敗は数え切れない。

若さの至りでしょう、
その上高慢にもなっていたのかも~。

商売のプッシャーもあり、酒に逃げ酒に溺れていたのでしょうね。

アル中になりかけた事も何度か経験した。
酒を飲めなくなる薬にもトライしたが、

しかし意志が固いのか?
断酒する事はできなかった。

それがどうでしょう~
ここ10年、一滴も飲めなくなってしまった。
正に奇跡としか云い様がない。
べつに体が悪くなった訳でもない・・・

54歳になり、生まれ故郷に帰ってからの出来事だった。
もう体が受けつけなくなった。

でもこれで良かったのかも知れません。

神はまだ死ぬのは早いんじゃー、
これからは喜ばれる職人を目指し最期の花を咲かせ、
それがお前のミッションだと言いたげだった。

それよりも最後にいい女でもプレゼントしてくれたらいいのにネ・・・


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