怖ろしい 出来事

神様が発したシグナルを分からなかった私は
これから堕落の底へ堕ちていく。

当初、神様の出したシグナルは、
無難な忠告であったと今になって思える。

しかしその時の私にはそれが理解できず分からなかった。

逆に彼女の方へ近づいてしまった。

そして神は新たなシグナルをもう一度出したが、

その時は、もうシグナルではなかった。

『これだったらわかるか!』

と云う物凄いものだった。

30年以上たった今でも当時の事を思いだした時、

身震いがするぐらい怖ろしい出来事でした。

これからその話しにれますが、
これは私が今までかした事のない胸中であり、
きっといたくない事の一つかも分かりません。


『あれぇー、包丁がない』

この事からこれは始まった様に記憶している。

その日はいつものように朝の仕入れから帰り、
店の仕込みを始めていた時だった。

『あぁ… 包丁が1本りない』
どこへやったのだろう〜

しかしさほど気にめる様子もなく、
私は淡々と開店の準備をしていた。

昨夜
はお客と飲みすぎ、
どこかへしまったんだろうと思っていた。

しかしその日は何事もなく仕事も終わった…

それが1月31日、一月も終わりの日だった。

そして2月1日がすぎて2月2日の夕方である。

母が退院してからは父は借家で生活していた。

用事
があればインターホーンがあるので
父も不憫は感じていなかった。

夕食
はあまり作ってやれず、
店と同じビルの食堂からおばさんが
毎日のように配達してくれていた。

しかしそのおばちゃんが2日の夕方に店に来たんだ

(なぜか首をかしげて・・・・ネ!)

昨日、持って行った夕食がそのままになっていますが…』

と云うのです。

べつに気にめることもなく、妻はの家へ見に行った。

そして不思議そうな顔をして帰ってきた妻に、

親父、おったんか? 』
と私はきくが
『まだってないみたいやけど… 』、
と首を傾げ
昨晩のご飯、玄関に置いたままやで… 』、
と答えたが

妻の様子が少しだった。

何かにえている様にみえた……

今までにないな空気を私は感じた。

なぜ私の心臓が大きな鼓動を波打ち
異常雰囲気えた。

そしてと二人して父の家向かう足取りは重く
頭の中で色んな事が交錯していた。


心の中の恐怖血流っていてるのを
私は感じていた。


玄関には妻がった
昨晩夕食が手づかずのままあり、
家の奥は薄暗く静まりかえっていた。

私は家にがり部屋にった間です

に目にしたものは…

私の目にんでたものは…

3日前に店からえた『私の包丁だった…』
それが置コタツの上に置いてあった。

それを目にした瞬間
私は父の死を確信したのではないか。

に心臓が止まる思いをその時、わったのである。

私のそのした妻も恐怖わせた。

その包丁を手にするも刃こぼれはなかった…

でも父は何処にもいない!
風呂場・トイレ 、一階をくまなくしたがいない。

その時の心境を今から振り返れば、
ただろしいだけの恐怖でしかなかった。

何をえどうしたかはもうれているが
あの時の心境だけは思いだしたくはない。

時刻が5時半をすぎて、
りがすっかり薄暗くなっていた事は覚えている。

でも父は必ずこの家にるはず、
そんな気配を私は恐ろしいほど感じたのである。

もうは二階しかなかった。

薄暗
くなった階段の電灯をつけ、
細い階段をあがる私の足はえていた。

そして二階のけて
中をのぞいた! 

でも私は一瞬、ホッとしたのである。

部屋は2つ奥の間に神殿があり、
まだからかな光が部屋をらしていた。

その光でなんとか中はうかがえたが、
父はどこにもいなかった。

父がいないのを見て私は
ちょっと安堵したのである。

しかしである。

私が横をいたとたん、

私の眼に入ったものは、

左のにぶらさがった父の姿だった。

私はドをぬかした…

鴨居
にぶらさがった父がいたのだ。

声にならない声で
階段をがるの足をめた。

きっと言葉にはなってなかったであろう〜
 私自身どうえたのか分からない。

妻は階段のでしゃがみみ、
きじゃくった。

まことにろしい瞬間であった。

妻はこの緊迫した恐怖によく耐えた。

その時流した涙
たぶん恐怖悪魔いていたのだろう。

私も舌を出して口から唾液をたれ流し、
変り果てた父のあの姿は
思いだしたくもない光景だった。

その父を鴨居からろしてあげることは、
私にはできなかった。

警察官にお願いした。

検死
の結果、死因は窒息死
死亡推定日時は2月1日の未明と聞かされた。

私の包丁を持ち出し、死を決意したのは
私に何かをえたかったのだろうか?

先の見えない母の看護てた結果なのか?

に父は死をって伝えたいものがあったのかと
私は考えさせられた。

でも何処を探しても遺書めいた物はなかった。
それが余計、私の心つけませる結果となった。

そして私は決断した。

彼女と別れる事をんだ。

これはあたりまえの事かも知れない。

神様
がバカな私にえた

それはあまりにも大きすぎた代償であった。

私は頭を丸め、カミソリで
父の喪主めた。






懲りない奴へ