ペットの亀じゃないんだよ! さて・・・どんな亀なのか?

そんなカメさんとの出逢いから・・・ちょっと書いてみました。

 あれは何年前の話になるのかなぁ~、
記憶では、2000年の6月頃だったと思う。
当時私は49歳。

3回目の離婚もし、またシングルアゲインをしてました。

その時この女性に遭遇する事になったが、
勝手に遭遇したわけではない。

それはビジネスサイトを利用していた時に起きた出来事だった。

出会い系サイトなどではなく、
ビジネス情報を交換するFaxの
通信サイトだった。

そこでこの女性と知り合う事になった。

知り合ったと云ってもたかがサイト上の事、
顔も知らなきゃー声も分からない。

知らないづくしでの知り合いだった。

ただFaxだったので字だけが唯一の分析方法だった。

そしてその女性から送られて来た字は
とても力づよく、個性的で綺麗だった。

字に興味があった私は徐々に惹かれて行った。

また悪い虫が出たのかも知れませんね。

そして勝手に頭の良い、美人と私は想像してしまった。

その思い込みから私はだんだんエスカレートして行く。

Fax
から始まり、MailTelへと徐々に悪い虫が動き出した。

これは、一般的によくあるパターンですがね!

そして極め付けが彼女の声だった・・・

それはとてつもない魅力のある声で私の心を癒し、体をも魅了した。

今までに聞いた事のない、やさしい声の響きはとても心地よかった。

私はその都度、色んな女性像を頭の中で想像してしまった。

それも全てが自分好みの美人ばかりを想像し、
段々とのめり込んで行った。

でもこれは私だけではない、彼女も同様だったかも知れない

そしてお互いの好奇心がピークに達した時、
遂にご対面へとエスカレートしてしまった。

これも又又、よくあるパタ~ンですよね、

しかしこれが危険な事の始まりになるとは考えてもいなかった。

誰もがそうなんだろうか?

見たい逢いたいという気持ちは、
人間であれば当り前だと私は勝手な解釈をした。

もし誰かに相談したら逢わない方がいいと助言があったかも・・・

でも私はきっと止めなかったはず、
何故ならあの声の魔力に既に負けていました。

今なら写メもあるし、顔ぐらいは知る事ができ
状況は違っていたかも知れませんが~ね!

しかし何回も云います。
ほんまに・・・ええ声やったんやぁー

そして私は決断した、逢う事を遂に決行した!

(エライ事になりました)

しかし
あの時は、もう~

{ワクワク・ドキドキ・ムラムラ}

って感じだったのを覚えています。

彼女は2県向こうの市に住んでおり、

焦る心は朝早くから車を走らせていた。

そして早く目的地に着いた私は、時間を潰すのに困ったが
頭の中では色んな事を想像し、時を満喫した。

今日のスケジュールまでが私の頭の中で出来上がり、
心はドキドキするばかりだ。

近年にない、胸のトキメキであったと私は記憶している。

  
ドキドキ

  
ドキドキ

時間が近づくにつれてそのドキドキが
だんだん大きく膨れて行くのが手に取る様に感じ取れた。

そして遂に逢う時間が訪れた・・・

ホンマに張れ裂かれるほどの鼓動が体中を走った。

『これは何んジャー!!』

と云いたいほどの緊張でした。

それを、どう~表現したらいいのですかね・・・

ただの助平にすぎないだけかも知れない。

もし例えるとすれば~
今までに見た事も食べた事もない、
魚に出くわしたといった感です。

それをこれから解体しなければいけない、
どこから包丁を入れて捌いていくのか?

美味しいのか、不味いかさえも分からない。

そんなやらしい心境とでも云っておきましょう。

   (仕事柄の表現かも?)

イヤ イヤ!そんなものではない。

私の憧れていた幻の女性にこれから会える

だからそんなものではないはずだ。

そして遂にその時間がやって来た~~~ 

時間どおり私の携帯電話のベルが鳴り響いた・・・、

電話を取ると受話器の向こうからあの魅力のある声が流れた。

『今、どこに居るの・・・?』

『わ・た・し・○○○、のバス停留所で待っているから~』

『早く来て下さいネ!』だって・・・

私はもう頭の栓が切れそうになった。


こんな処に土地鑑などなかったが待っている間、

その周辺を何回も回ったのでそのバス停はすぐに分かった。

だから聞くこともなく、その場所に私は直行した。

しかしである、バス停の前まで来た瞬間、

私は大変なものを見る事になってしまった。




ドキドキ・ワクワク、初対面の瞬間が訪れました~
皆様も経験があると思うけど・・
嬉しさ半分、怖さ半分!
さてこの結果はいかなものか・・・・

これから読んで見てください!


私が目にした物は、
一体なんだったのでしょう・・・・?

私は自分の眼を疑った。

想像していた理想の女性像とは、
とうてい考えられない物体が
バス停へ向かって歩いて来ている~
イヤ~そんな次元じゃない、
想像を絶するものであった。

おばさんとも思える歩き方でバス停に向かう女性が眼に入った。
『えぇ~ェ! まさか! 』
『この人じゃー ないよね!』
『彼女はバス停で待ってる』

と云っていたから間違いだと信じた。

でも一瞬、ブレーキペタルにのった足が踏むのをためらった。
何故ならバス停には誰も居なかったからだ!

頭の中のコンピューターが高速に稼動し処理をするが、
途中でフリーズしてしまった!
『機能停止だ!・・・』


頭の中が真っ白って、
こう云う時だと再認識した。
一瞬、
『エスケープ!(逃げたい)』
っと、思ったのかも知れない。

しかしもう一人の私が何故か、
ブレーキを掛けてしまった。
『えらいこっちゃ~』

と思うも後の祭り、
全ての言葉が頭の中から消えてしまった。

そして唯一、間違えを願った頼みもむなしく
そのおばはんらしき物体は私の方へと向かって来た。
『これは、ホンマ やばいよ~』
と私は本気で思った。

そしてその物体は何のためらいもなく、
私の車の助手席に座った。
『エ~ェ、ホントにこの女性があの彼女なの~?』 
私はまだ信用できず自分の感性をも疑った。

小柄でスィートで茶目っ気のある女っ子を
私はイメージしていただけにどうも納得がいかなかった。

こうなったらここで本人確認するしかない。
手段はただ一つ、声を聞く事だ。
それも顔を見ずにやるしかない、
そして社交辞令の言葉を掛けた!

耳を澄まし帰ってくる言葉に私は耳を傾けた。 
『うぅ~ん いい声だ』
この声は正しくあの女性の声そのものだった。
しかし左を振り向くと助手席には
丸っきり違う物体が座っている現実。
『こんな現実があるのか、何と云うことだ』
と私はボヤクしかもうなかった。
『天は荷物を与えず…』
正にその言葉がぴったりだと思えたが、
感心している場合ではない。

今日が人生の最悪の日となってしまうのか?
理想と現実がここまで違うと、
私にはもう緊張感などなくなっていました。

あのワクワク・ドキドキは何だったん~でしょう? 
どこへ行ったんだとその辺を探しましたヨ!

私は彼女を見た瞬間、
頭の中はカメさんを連想してしまった。

肩をもっこりあげて歩くしぐさが
カメをイメージさせてしまったのだ。
彼女はまだ32・33歳と云っていたのに
歩く姿はバァーさんそのものだった。

だから私は彼女をカメと呼ぶ様にした。
でもここまで来たらもうどうしょうも出来ない、
開き直るしかなかった!
考えていたスケジュールも既に頭の中から消滅されていた。

これからの行動は、彼女(カメ)に任せるしかなかった。
そこで又、又、驚きの事が私を襲ったのである。

『昼食でもするか?』
と私が尋ねたら、カメは準備万端だった。
それも、ちゃんと予約していたのに私はブッタマゲタ・・・
おまけにそれが高級店ときていたのにもびっくりである。

そしてカメ曰く

『し~ちゃんはいつもお魚ばかり触っているから
今日は肉の方がいいと思い、此処にしたの・・・』

『ここの○○牛は美味しいらしいヨ!』
だって・・・
初対面なのにとても慣れ慣れしい。

おまけに私を
『し~ちゃん』だって、
私のあだ名はべぇさん~だよ!
この女!どないなってんねん???
あまの かずよしの「し」って事か?
まぁーどうでもよかったけどネ。

カメさんとはこれで終わりにしょうと
思っていたから気にはしなかった。

でもあの時もう一人の私がブレーキペタルを踏まなかったら、
このカメさんどうしたんだろう。
予約もパーになるのに、
それほど自分に自信があったのかなぁ~?

 それが本当ならこのカメ、凄いとしか云い様がない。

もちろん昼の会計は私もちでした!
カメはそこまでも読んでいたみたいです。
私の全てを読まれていましたネ。
ホンマにこわいです・・・

そして最期にカメは凄い武器も披露したんです。
どうなる~
  べぇさん、大丈夫でっか・・・?


女性の武器、七つ道具出現か…?

しかしもしかしてこのカメ、本物のカメかも~?

あまりにも段取りの良いカメさんに私は関心しつつも、
彼女のペースにハマっていた。

そしてカメは『シーちゃん』を連発した。
ひょっとして気に入られたのだろうか?
とんでもないはなしだ。
私は今日で終わりにしょうと見た瞬間に決めていたから~
早く食事して帰る心づもりだった。
でもちょっとだけカメを観察してみようと
・・・少しだけ思った。

 開き直った心は、もう余裕ともとれる位にリラックスしていたネ。
もしこれが想像通りの女性だったらどうなんだろう~
 こんなリラックスはしてなかったでしょうね!
自分を売り込もうと必死になり、
好かれ様としていたのでわ・・・。

でもこのリラックスが逆にカメの誤解を招く結果となった。
お互いが打ちとけた証とカメは感じ取ったのかも・・・、

『ホンマ困ったこっちゃー!』
この『泥カメ
ほんと自分をいい様にしか思わないカメなんでしょうかね?
 
そして座った処がまた運悪く、カウンター席ときた。
これも彼女の戦略だったのでしょうかね?

椅子をすり寄せ接近して来よる。
『こりゃ~又またヤバイ!』、
『やばいよぉー!』

その上、カメの太い左腕が私の細い足にタッチしてきた。

『美味しい○○牛を食ってる場合じゃないよ!』、
『べぇーさんどないするねん!』


何ぼメールやTelが長かったと云っても初対面なんだよ~
と思いつつ・・・・カメに視線をやった。
でも男は弱いものです!

何か甘えられるとつい弱くなっちゃて~

これは私だけだろうか?
私の優柔不断さがまた出たのかも知れない。

『ほんまにエライことになりました!』
そしてこれからがカメのすごいところだった。
猫なで声を出し甘えて来る、それもあの声で・・・ネ
私の心を見透かせように体まで摺り寄せてきた。
私はカメのペースに段々と落ちて行くしかなかった。
内心、どうにでもナレって感じだったのかも知れない!
ビールを勧められても断る事なく飲み続け、
その美声に酔いしれて行った。

飲めば飲むほど、
いい声に聞こえ、
益々飲んでしまった。

これはきっと私だけではない。
世の男性諸君、全てが悩殺される声でしょう!

カメのペースにだんだん引き込まれて行く自分を感じていた。

時間が経つにつれカメはもう恋人同士でいるみたいでした。

足を触っていた腕はいつしか右腕をしっかりつかみ体まで寄せて来ている。

カウンターの前に居るお店の人はこの二人をどの様に見ていたのか
私は仕事柄それが気になった。

援助交際まではいかなくても、
おかしなカップルと理解していたでしょう。

最初と今とでは仕草も大胆になり、
変なカップルと映っていたでしょうね!

でもここまで進んでしまうと
あとは
もう云うまでもない。
男と女、行き着く処は決まっていた。

カメは私を酔わしてすぐ帰らせない様、
仕組んで居た様にも見えた。

こうなったら行くとこまで行くしかない、
カメさんにもプライドがあるだろうし
誘わなければ悪いと私は解釈しましたね。
 
当然、酔払っていたせいもあったが、
都合の良い解釈かも知れません。
これがその時の成り行きでした。

でもどこか違っていた様に思えた。
最後まで読んでもらえば、わかるかも?

でもこれがカメの○○作戦だったら、
本当にスゴイ~カメ!としか云い様がない。

私はその罠にかかってしまったのかも知れません。

   

ここで1つ、私にある質問が来ました。

男の人って興味のない女性とでも『H』できるのですか?
女性の方なら、みなさんそう思うかも知れません~ね

普通なら、こう応えると思います。

『据え膳、食わぬは男の恥』だとか、『ハンカチかぶせてせにゃならぬ』
云った様な勝手な言い訳を多分するでしょう。

でも私はその時こう答えた、
もしあの時、カメの挑発を蹴ったら彼女のプライドまで傷つける事になる。

私は外国のレストランで働いていた時、食事とお酒まで付き合う女性が居たら
ベットまで行かなければ、女性に失礼だと教わった。

もう一つ余談になりますが、

世の中で一番最初の商売が、売春だったと聞いています。
この世に男と女がいる限り、セックスはつきものである。

そして男はいつでも準備、できるものです。
女性と男性はそこが少し違う感性なのかも知れません。

それは神さんが造った根本的に違う体の構造なんでしょう~!

男は子孫を残す為、体質的出来ると私は理解している。

でも女性は受身だから心が許さないと無理みたいですね!

話しのついでに、もう一つ
もし女性が男性に惹かれたらどうするでしょうね?

たぶん女は武器を披露するでしょう。

美形・美顔なら武器はいらないけれど・・・。

もし持ち合せてがなかったらどうするだろう? 

美声を出したり、フェロモンを出すんじゃないのかなぁー

今回、私はカメを見てそう思った。

そこにはもっともっと、複雑な女心はあると思いますがね・・・。

話がずい分違った方へ行ってしまいましたが、
私はまだセックスはしていませんのでそのへん誤解のない様、お願いします!

そしてカメさんの望み通りかなぁー?、
私はHotelインした。

しかし『 H 』はしなかった。
厳密に云うなら~できなかったのである。

『何んで、何んで!』
って皆さんの声が聞こえそうです。

勿論私はアプローチしましたヨ~、しかしカメに断られたのである。

『これって~ちょっとオカシイんじゃない~』
と思いませんか?

何か変ですよね・・・

でも女性は最初断るものと聞いていました。

だからこれはジェスチャーなのかと思いました。

そして私は再度トライしました。
が・・・又又拒否!拒否!拒否!

『どないなってんねん???』

ここは外国とは違うのか?
・・・と理解に苦しんだ。

でもカメはホンマに拒んでいたのです。

私をその気にさせ、
ここまで連れて来たのに~

『今更、それはないいッスよ~このカメ!』
と云いたかった。

この時ほど私のプライドも傷ついた事はない。

無理矢理だったらできたと思うけど~

・・・(イャ、イャ、それは分かりません)・・・

しかし変った女性
(いやカメさん)だったです。

Hotel
でしなかったのは、初めて経験をさせて戴きました。

そして、来た時の弾んだ心とは違い、重たい帰路になりました。

「あぁ~あ、疲れた!」と感じた長~い一日でした。

これで終わりだったらまだ軽症だったが、まだ続きがあるのです。

そして先ほどの答え、
なぜ断られえたか?はまだ出てないですよね~
もう少し読んで下さい。

この後、こんな事が起こった。


P.S この話、いつ終わるの?



私の決意・決断もカメには、通用しない。
    マイペースなカメは私を自分の輪の中へと引きずり込んでいく。
    このカメ・・・ひょっとするとスッポンなのかもしれない!


ホテルのショックを残したまま家に戻った私は
ある決断をしカメにFaxで伝えた。

 私もまだ男でした。 
『H』が出来なかった事より、
男のプライドを傷つけられた事が許せなかった。

彼女が自分でエスコートしておきながら
『×』でわ・・・納得がいかなかった!

見っともない結末を見た様で
とても情けない思いでいっぱいだった。

それよりも自分自身もうモテなくなったのかと
自我するほど、淋しい心境になっていたのが
本音だったのかも知れません。

好みではないカメにまでフラレタ私は、
カメにこう伝えた。

長々と書く事も考えたけど、未練たらしく思えたので
『貴方とは、前回で終わりにしましょう~』
『もう、逢う事はないと思います。』
『愉しい思いを・・・ありがとうございました。』
っとね!

ちょっとだけ皮肉っぽく書いてみました。

そして自分には悪い夢を見ただけと言い聞かせ、
又良い人を探せばいいと心を切り替えた。

するとどうでしょう~
すぐさまカメから電話が来たのです~

『し~ちゃんの身勝手で一方的な別れ方は嫌です』
『ちゃんと説明し、訳を言って下さい!』


この場に及んでもとても生意気だと思いませんか、
私も腹が立ったんでこの際、
みんな云ってやる事にした・・・


『なんでHotelまで行ったんやー?』

『なのに拒んだのは、何でやねん~?』

『イヤだったらホテルへ行くか?!』

『行ってからイヤヤはないで・・・おかしくない!』

『俺のプライドも傷ついたから~もうええねん!』
『だから終わりなんやー!』

そしたらカメ曰く、

『初対面ですぐ(H)~?!』

『私はそんな軽い女じゃないよ!』だって・・・・・・


『ホンマなめてまっせ~この泥カメ!』
 

カメとは云わなかったけど~腹がたったネ!

たぶん私を試したんでしょう~ね、

自分にどれだけ興味を示すのか、それが見たかったんではないか。

こ憎たらしいヤツ、ほんまに生意気なカメです!

『何が軽い女? あなたは太すぎますよ!』
と云いたかった。

でも不思議ですね~
あんなけ腹が立っていたのに、
また声を聞いているとだんだん気持ちが緩んでくる。

ほんまにおかしなものです。
そんなやり取りをしていたら今度はこんな事を云いだした。

『し~ちゃん、今度、私がお詫びにそちらへ行くよ!』
と言い出したのだ。

エライ根性してますよね。
私ワケ、ワカメになりました。

でも断らなかった私こそ、
どうなっていたのかワケ、ワカメです。

今から思えばその時はたぶん、
心が一番淋しい時期だったのかも知れませんね?
人恋しい時だったかも分かりません~。

3度目の離婚から丸2年がすぎ、
別れた子供達とも逢わないでおこうと
決めていた時だけに独りぼっちで悲しく、
魔が刺したなのかも知れません。

まぁ~そう云う事にでもしてやって頂けますか。 

そして数日後、カメはちゃんとやって来たのです。

私の休みを聞き出てから、休みの前日を狙い来た。
それも夜の訪問者として・・・

私は仕事帰り、駅までお迎えに行かされた。

でも当初のワクワク・ドキドキ感はすでになかった。

それよりか今回は少し優越感に浸れった感じがした。

そして、その夜・・・
私は愛情のないセックスを終了した。
その時カメは、拒んだ理由を打ち明けよった。

それは・・・私のトランクスにあった様です。
『トランクス?』

私は全然覚えてなかったけど~
トランクスが原因だった。

『トランクスがどうだと云うんだ?』
と云いながらもその時の事を思い起こした。

あの日、私は多分ホテイの焼とりの絵が書いた
トランクスをはいていた。

でもそれがどうしたんだ、
可愛くていいんじゃないかと思えたが・・・
カメにはそれが許せなかった様です。

初めての時に着ていく下着ではない。

それは失礼すぎると思い、拒んだそうです。

まぁー、確かに男のオシャレは下着からと云うぐらいだから、
ちょっと失礼だったかも知れない。

女心ってそんな処にもあるんですかね。
カメも女だったんですね・・・

以後、そんな機会があった時は気を付けます・・・。

そして翌日、奈良を案内して今度は気持ち良く別れる事が出来た。

しかし今回は何故か心が癒された様に思えた。

好きでもないのに一緒に食事したり、
話をしてると何だか心が和んだようでした。

淋しい時であり、ある意味カメさんも私に貢献してくれたのかもね~
ちょっと感謝しました。

そうこうして月に1度来るパターンが何ヶ月か続きました。

愛情はなかったが来てくれたらあちこちへ遊びに行き心も安らいだ。

そんなある日、
カメから電話があり、

『 仕事辞めたの~ 』

と云いだしてきた。

仕事辞めたぐらい私には関係ないので・・・
聞いてやってたら、
それがだんだん変な方向へと話が進みだした。

挙句の果てにカメはこんな事を云いだした。

『し~ちゃんの処に居らしてくれない?

『入り口の一間が空いてるでしょー』

『少しの間、そこを貸して~、お願~い、お願い、』

って
泣きそうな声で頼まれたのである。

やっかいな問題をまたカメは持ち込んできた。

取りあえず話だけは聞くから来たらと私は告げたが
・・・半信半疑だった。

親も反対していないと云ったから
少しの期間なら1部屋貸してやる事にした。

でもこれは同棲ではないんです、
あくまでも同居だったんです。

そう理解していたのは、
私だけだったかも知れませんね・・・

日に日に宅配便でカメの荷物が私の家に届き始めた。

カメに貸した小さな部屋は荷物の山に化した。

こりゃ~大変だと、
その時気づくも時すでに遅し、

私の部屋にまで荷物が置かれ
帰って来る度私の部屋は模様替えされていた。

『ちょっとの期間なのに、こんなけの荷物いらんやん、』
と、カメに聞いて見たら

 カメ曰く、
『私、奈良で仕事探します~』

『仕事、見つかるまでここに居らして~』

『明日から毎日、仕事探しに行くから・・・
お願い、し~ちゃん!』

『ご飯の用意も部屋の掃除もみんな私がするから、
ご飯だけは食べさせて~』
だって!

こらホンマにえらい事になりました~、
たまに逢うから心安らぎ、癒されるのに

毎日このカメと居ったらどないするねん~!
体が持たないよ~と、一瞬不安が過ぎった。

そして・・・
その予感は的中した~!

(さぁ! べぇ~さんこれからどないするんですか?)

(カメさんと結婚して龍宮城にでも行くのですかね?)

(それともカメに住居乗っ取られるのかなぁ~?・・)

・・・・・早く後書きなさいよ!


最後までお付き合いして頂いてありがとうございます。
やっとこの章で結末をむかえる事になりました。

軽はずみな行動がたいへんな結末になりました。
皆様がどう思われたか、きっと想像はつきます。
馬鹿な私の最後を確認して、笑ってやって下さい・・・。

 
 嫌な感と言うのは的中するものです!
カメは仕事を探すどころか、
日々部屋の模様替えに明け暮れる毎日でした。

 部屋は一掃され、綺麗になるのはうれしいが、
私の家は元々何もない家、
サッパリとしたきれいなもんであった。

家財道具は、前嫁が全て持って行き、
ほとんどなにもなかった。

 残って居るのは子供達と過ごした楽しい思い出だけしかない。

模様替えでその思い出までが一掃され想な気がして、
少し嫌だった。

 その上カメが来てから家財道具はずいぶん買わされた。

冷蔵庫・洗濯機・ガスレンジ、
そして電気コタツまで・・・

コタツなど私はいらないのに~
と思いつつ買ってしまった。

あぁ~そうそう!
長~ぃステンレスの物干し竿まで買わされた!

そして食事代として月、10万円をあずけてと云われ、カメに従った。

私は新しい嫁さんでも貰った
錯覚になっていたのかも知れません!

仕事を終えて帰ったら、
カメはちゃんと夕食を用意して待っていたが・・・
定番メニューがこれだった?
レタスの上に納豆をのせた物がなぜか、毎晩あった

決して私の好物ではないし頼んでもいない。

えぇ~? これってなんで・・・、

皆さんは○○を想像されたんと違いますか・・・
しかし残念でした。

 寝室は別々でしたのでご心配なく!

しかし忘れかけていた家庭の雰囲気を
私は一瞬でも味わっていたのかも・・・。

そして心の何処かで「カメ」でもい・い・か・と、
思っていたのかも分かりません。

休みはカメの仕事の面接へ付いて行ったり、
買い物にまで付き合わされました。

けっこうあちこち遊びにも行きましたね・・・
大阪梅田の観覧車にも乗り写真まで撮りました。

そんな時、店の若い衆がこんな事を私に聞きました。
『最近、おやっさん~誰かと一緒に住んでいるんですか?』

聞かれた時はドキッーとし、
ごまかすのに往生した。

そしてとっさに出たのが
『亀さん飼ってるねん・・・』とね!

でもこんなカメを飼うてるとは誰も思わなかったでしょうね!

だからカメさんは誰も見た事のないまぼろしの女性でした。

見せられなかったと云うのが本音でした。

でもね~、所詮即席のカップルです、

お互い理解し合う処までは中々無理の様でした。

その上やっと探した仕事も、
カメは不平不満を云ってはすぐ辞め、
又またプー太郎生活をしょる。

カメの長所を探してあげようとするが、
中々見つけられず短所ばかり見え始めた。


そうこうして4ヵ月が過ぎた時にはもう限界が来ていた。

合わしてあげよう~合わさせようと日々努力したが
色んな処で性格の違いを感じた。

あの顔を治す事は出来んけど~、
性格ぐらいは変えるって思ったが間違いでした。

頑固で利己主義的な性格は、
そう簡単に変れるものではない。

私の方が根を上げてしまいました、
ホント一緒に居るのが苦しくなるぐらい。

そして遂に私は最後の決断を余儀なくされる時が来ました。
警告です!

それもイエローじゃなく、
レッドカードでした!
もちろんその意味は家からの退場です!

しかし・・・ね、
仕事もしていないカメに退場を云うのはちょっと酷でした。

だから中々言い出す事が出来なかった。

いつ言おうかとその機会を待った
そしてそんな空気を感じた時、私は云った!

でも「カメさん」薄々感じて居たのでしょう~かね?

動揺した様子は 全然感じられなかった・・・。

少し気は楽だったが、
やはり重苦しい空気が部屋中を充満した。

カメは、
『 仕事が見つかるまで待って 』
としか云わなかった。

これは開き直りなのか?

その言葉に何故か無情さを感じずにいられなかった。

私は違う言葉を期待していたのかねぇ、
淋しすぎる答えでした。

でもこれが現実でした・・・、
最後の終末ってこんなものなのかなぁ~と思ったね。

それ以後、カメは部屋から顔を出さなくなった。

甲羅の中にでも閉じこもってしまったのか・・・
部屋から出て来ない!

『どないしたんやろ』
スネテル感じはなかったが居るのか居ないのか分らない位、
静かで不気味だった。

夜中に恨んで刺されるんじゃないかと、
思うぐらいでした・・・。

仕事を探しに行く、そんな気配もなったくない。

たまには帰って来ない日もあった様だが、
連絡をしてくる事もない。

早くとらばーゆしてくれる事だけを私は願った。

カメを同居させた後悔と苦痛の日々を送る結果になった。

一つ屋根の下で、男と女が別々な生活をする~

それもいがみ合った感じの生活は何と不自然な事だろう。

何んの会話もない入れ違いの生活、
気まずい雰囲気が部屋を充満し
息が詰り想になる空間である。

私が帰るとカメは部屋から出て行き
甲羅の中に・・・

それ以後は部屋から一歩も出る事もなく、
夕食も作らない。

カメに用事がある時は、
テーブルにメモを残し私は仕事に行った。

何とも云い様のない生活である。

そして私はひたすらカメが出て行く日を心待ちした。

休みの日などは最悪でした。

私の方が家に居づらく一日を外で時間を潰す有り様で
どちらが世帯主か分からない。

レッドカードを出したのが3月の終わりと記憶している。

そしてもう9月、
暑い夏も終りかけ様としているのに
今だにカメは健在で居候生活をしている。

何も云わなかったせいなのか、
このままズルズルと冬眠されるかも知れないと思った。

そして遂に仏のべぇ~さんもキレた!
怒鳴ってしまったのだ。

これが初めてカメを怒った時でした


『9月中に出なけりゃあなたの荷物、
みんな表にブチ投げてやるから覚悟しときや!』


と息を荒げて罵倒した。
でもこれが少し効いたみたいです。

ここまで云わずに出て行ってくれたらよかったのに、
とても悲しい思いがした。

でも私は、鬼にはなれなかった、
『要る物があれば、なんでも持って行ったら~えぇ』
と付け加えた。

これが私の出来る精一杯の気持ちでした。

それを云ったせいかは分からないが
カメはやっと荷造りを始めた。

でもいつ出て行くのかは何も云わない。

荷物は来た時の倍に膨れ上がり、
カメの部屋は寝る所がない程になっていた。

Xデーはいつなのかと
想像しながら日々、私は出勤した。

図々しいカメの事やし、
引越しは手伝ってと云うだろう~と予測していたが、
ど肝を抜かす事が起こった。

忘れもしない9月19日です。

いつもの様に帰宅し鍵を入れた時です・・・、
扉に鍵が掛かっていない

私は不吉な空気を感じた。

恐る恐るドァを開けた瞬間です、
私の眼が点になった!

何にもない・・・
朝までの我が家の面影もない・・・
すべての物が消えていた。

カメの部屋を覗いても何一つない。
壁と開けっ放しのクローゼットが目に入っただけ。

きれいなぐらい、何もかもがなくなっていた。

私は感心するしかなかった。
あれだけの荷物をここまできれいに持って出れるなんて~
【夜逃げ屋本舗】が
真っ青になるぐらいの仕事ぶりだった。

呆然とするしかなかった。

でも半面、解放された瞬間でもあった。

カメが来てから買った物は、全て消えていた。

イヤ、それだけでなかった、
私の愛用していた鍋までもない。

要る物があれば持って行ったらいい、
その言葉通りみんな持って行ってくれた。

それよりもっと驚きは
あの長~い竿までもなかったのである。

あんな長~い物までよくぞ持って行ったと
私は感心するばかりか、これだけは笑えた。

洗濯機はカメの好みで選んだ奴だから分かるけど~
竿までいるんか、と云いたかったネ~!

そして一枚の手紙が殺風景になった机の上に置いてあった・・・。

ありきたりの文面だった~

『し~ちゃん長い間ありがとう・・・・・・・・・』


でもそのあとが、やっぱりカメらしい。

『私宛に何か届いたら必ずメールで知らせて下さい』
だって!

ちゃっかりしていますネ、
図太いとしかもう言い様がなかった。

そして何もなくなった広々した部屋に腰を下ろした時、

私は昔、元嫁が出て行った時の事を思いだし、
何故か空しさでいっぱいになった。


グッバイ~カメさん!


やっと完結しました。
長い間お疲れ様です。