ビジネス ガール !   

常夏の島、セイシェルの夜は本当にムードある夜だったが
相手次第でこれ程までに違うのかと私はあきらめた。
これはあのウエイトレスだから仕方がない事の様に思えた。

来た当初、黒人の女性の顔は皆同じ様に見えたが
3・4ヶ月が経過した今、やっと美人を選択できるまでに眼は熟練された。
これは私の得意技なのかも知れませんね。

セルシワ人の中にも随分美しい娘がいる事を段々と分かり始めた。
特にアジア系の血が混じった三世・四世は日本人好みの様に思えた。
私好みの娘も何人かは見つけた。
しかし去年までは愛の女神が居たので敢えて気に留める事もなかった。

話のネタに女性体験は必須ではあったが、今回は自粛と決めた。

それは此処へ来て一週間目の夜にこんな事があったから尚更控えた。

その出来事とは仕事を終え、ベットで寝ついた頃だった。
枕元の窓を叩く音に私は目を覚ました。

窓の向こうから女性の呼ぶ声で私は夢と現実を錯覚し飛び起きた。

聞きなれない声と言葉に私はパニクッた。

もちろん英語だったし、寝起きの私には何が起こったのか分からなかった。

しかしその声は正しく女性だった。
窓越しに女性は必死に話しかけていたが、私には意味がプー太郎でした。

その中の『オープン、ドア?』と云う言葉だけはった。

そして『コック長 、コック長?』とも取れる
日本語がじっている言葉も聞き取れた

(この女性は私の事を知っているなのか? )

一瞬思ったがここは日本ではない、
おまけに1週間もたないで私を知る人などいない。


その時、思い出した事は社長が云った言葉だった。

当レストランの敷地にはもなく、
誰でもいつでも入ってれる状態だった。

だからどんな時でも、すぐドアはを開けてはいけない。
もし無理矢理入ってきた時には
しても正当防衛だからと云われた事を思いだした。

それから私は枕元包丁を置いて寝る事にしていた。
やはり此処は外国、日本とは違った。

そして私はすぐ包丁を手にし、ドアを開ける事はしなかった。

追っ払いはしたものの、後味の悪い夜となった。

翌朝
この話しをママさんにすると
たぶん前回の板前が付合っていた娼婦だと聞かされ、
今度は天野さんいに来たのかも知れないよとかされた。

その時のママさんのりから前の板前はあまりママにかれていなかったと感じ、
娼婦には手を出さない様にしようとその時めた。

しかしこのレストランにはよく娼婦がやって来た。
その女性をこちらでは[ビジネスガール]と呼んだ。

そして日本船が入港するとすぐいをぎつけ娼婦らが集まって来る。
店のテラスとガーデンはビジネスガールたちわう。

他の外国人が来店してもビジネスガールひとりとして来ることはない。

それを見た私は日本人ってホント馬鹿だなぁーと外国へ来て初めてそう思った。

船員達が酔払ってくるとビジネスガールは店内に入って来、戦闘開始である

酔払った船員達はワカメの英語を使い口説く、
それは聞くにたえないものがあった。

『ユウとミー』やら
『オン・ザ・ベッド、オッケーか、オッケーか、』
とか

最後は『アウトサイド、て』
ときたもんだ!

ホンマ最低な英語とおもいまへんか? 

しかしこれで商談成立した!。

べえに言葉はいらないのはホンマかも知れません。

そして価格だって、ジャパニーズプライスがあるのにもたまげた。

日本の相場よりも高い様に思えた。

私の契約期間中に日本船13〜15隻程がカツオ漁を近海で操業していた。
だから月に一度、各船が寄港し当レストランで宴会があり娼婦たちで賑わった。

でも私にはビジネスガールは無縁の様に思える。
日本でもあえて女郎買いはしなかったし嫌いだった。
行った事はないとは云わないが付き合い程度しか行ってない。

そんな私に嫌な任務が舞い込んだ。
それは宴会の席で日本船の船頭がママに
女を買うと言い出したのだ。
それも船員達がいる手前、店に来てないビジネスガールを呼んでいた。
船頭はかなり酔っていたのでママは心配したのでしょう〜
私にボディガード役を頼んできた。
でもボディガードだけでは済まない様に私は思えた。
モーテルへ船頭を送って行った時には案の定、ビジネスガールが二人待って居た。


船頭は酔っ払っており、女を買える状況ではなかった。
船頭からお金は預かっていたが、渡したら女はすぐに帰えってしまうと思い、
『アイ、ペイ、 ツモロウモーニング、マネー』
明日の朝、払うからと云うが二人は納得しない。

船頭についた女は何度も私の部屋にやって来て
金をくれとせがんだが私も意地で渡さなかった。

そして今度は自分についた女である。
これもどう見てもややこしい女であった。
私に先、シャワーを浴びよと云うのだが
ズボンの後ろポケットに入れたお金が気になりシャワーは止めた。

ましてやこんな女と寝る気など毛頭なかった。
明日、小遣いぐらいはやるがそれ以上は払う気もなかった。
後は金を取られない様にするだけだった。

もう真夜中だったが寝るわけにもいかず、朝を待つ事にした。
船頭の部屋にも行ったが船頭は爆睡しており、女もソファーで寝ていた。
私も部屋に戻りベットに横になったが・・・女が私の上に乗ってきた。
そしてシャツのホックを外し私の胸にキスをしまくった。
何と云う女だ!
私は呆気にとられたが女は私の体を触りまくり、なでまくってきた。
部屋の電気は消されていたので顔が見えない分、
多少救いにはなったが息子はすでに拒否反応を起こしていた。

もちろん金の入ったズボンは脱いでいないし、その辺は私も抜かりはなかった。
こんな色仕掛けに私が負ける訳がないと自画自賛した。
女も疲れたのか、私にその気がないのを察したのか?
諦めた様子でシャワールームへと消えていった。
一難が去った。

どれぐらい経過しただろうか?
女がシャワー室から中々出てこないのを心配した私はベットから起き上がった。
そしてシャワー室へ向う私は途中でびっくり仰天した。
シャワー室に灯りがない、そして女もいない。

どうなったんだと首を傾げながら部屋に戻り、後ろポケットに手をやった私はなお驚いた。
ポケットの中の金がきれいさっぱり消えていた。

してやられた!あの女にまんまと盗られてしまったのだ!
私はたしかに驚いたが、なぜか腹は立たなかった。
あっぱれ、お見事、と云うしかなかった。

私は酔ってなかったし、丸っきりのスメだった。
その上あれだけ注意していたにも関わらず、
盗られてしまったのだからもう云うて行く処もない。
完全に私の負けである。
まるでスパイ映画を観ている様だった。

しかし外国ではこんな事、日常茶飯事の様で盗られる方がバカである事を知った。
モーテル代まで盗られてしまい、ママに電話をし後で持って行った。
そのビジネスガールは数ヶ月後、平気な顔をして店にやって来た。
日本人はチョロイものと彼女らにはったのかも知れません。
しかしこれが外国なのである。
話のネタはできたが、恥ずかしい失態を私は体験してしまった。
こんな体験はもういいやと思ったが、後にもっと悲惨な体験をやらかした。

つづく